今私たちが暮らしているこの世界と別の世界がどこかにあったとしたら、その世界の住人はどんな人たちなのでしょう。顔や体のパーツをひとつひとつ工夫することで、別の世界の住人ができあがりました。グラデーションを学習し、彩色してみました。

高学年平面作品-別の世界の住人は

別の世界の住人は
作品イメージ

【用具材料】
ワークシート
ネームペン
絵の具
4つ切り画用紙

【制作手順-10時間 対象-5年生】
1.明度ワークシート色相ワークシートを使いグラデーションの作り方を学習する(2時間)
2.アイディアスケッチを描く(1時間)
3. アイディアスケッチを元に画用紙に描き、ネームペンでなぞる。グラデーション用の鉛筆の線を入れる(1時間)
4.人物をグラデーションで塗る(4時間)
5.人物を仕上げ、背景を塗る(2時間)

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制作過程写真解説


1.ワークシートを使いグラデーションを練習する


2.別の世界の住人を想像してアイディアスケッチ

3.4つ切り画用紙に描く
  

4.ネームぺーんで輪郭をなぞる

5.グラデーションに塗り分ける目印の線を薄く描く

6.黄から緑への色相のグラデーション

7.赤に白を混ぜた明度グラデーション

8.大きい部分からグラデーションで塗り、単色で塗る部分も

9.背景はグラデーションでも単色でも模様でも作品に応じて

10.完成作品

11.完成作品

12.完成作品

補足説明

・色の微妙な変化を楽しみ、グラデーションで彩色する教材である。描くのは、今私たちの住んでいる世界とは「別の世界の住人」。目や鼻、耳それぞれの形に工夫を加えて描きたい。
・まず、ワークシートを使ってグラデーションの作り方を学習する。ある色に白や黒を加えて明るさを変化させる明度グラデーションと黄色と緑など2色を使った色相のグラデーションを練習。鮮やかさを変化させることで彩度のグラデーションも可能であるが、内容が高度になるので省略した。
・グラデーションの指導は、筆の洗い方まで指導する必要がある。2色をパレットの小部屋から大部屋に移したらその2色目の絵の具が筆についたまま混ぜてしまう場合が多いからである。一旦筆をきれいにしてから、混ぜ始めないと急に色が変わってしまう。
・「別の世界の住人」はおもしろい顔に描こうとするのでは豊かな発想につながりにくい。目の数や形、まつげの有無や形を工夫して、次に鼻の形や数に進みというように人物のひとつひとつのパーツを工夫していくことで、結果的におもしろい顔や体ができあがる。
・ 画用紙に描いた線を油性ペンでなぞったあと、鉛筆で線を入れるのは、グラデーションの彩色になれていない子どもたちが、塗る間隔の目印とするためのものである。はじめは必ず入れさせて、塗ろうとする間隔が適切か教師がチェックする目的でも使いたい。彩色が進みなれてくれば線は入れなくても良い。
・人物の全てをグラデーションで塗る必要はない。小さい部分は単色で良いし、作業に時間がかかり進度が遅れている子は、単色で塗る部分を増やすとよい。
・背景の部分は、グラデーションでも、模様でも、まわりの様子でも、単色でもよい。ただし、進度と残り時間をそれぞれが考えて作業する必要がある。
・ 人物と背景とはある程度のコントラストが必要なので、同じようなグラデーションでぬってしまうと人物がめだたなくなってしまう。通常、人物をカラフルで明るい色にしているので、背景は暗めの濃い色が良いだろうと考えるが、暗い色のグラデーションは中途半端になりやすい。もともと画用紙が白なので、暗くするためには、2度塗りや厚塗りが必要だからである。単色で塗る場合も、黒や紺などは時間がかかる。

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