8つ切り画用紙 1人につき5枚
黒と白の色画用紙-目を作るためのもの-16切り 1人各1枚
背景用黒色画用紙 1人1枚
【制作手順-10時間 対象-4年生】
1.8つ切り画用紙にローラーやスポンジなどを使って色をつける(2時間)
2.色のついた紙に細かい模様をつける(2時間)
3.顔を作る(2時間)
4.体を作り背景の黒画用紙にピエロを貼り背景のもようを入れる(2時間)
5.仕上げと鑑賞(2時間)
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・この題材は実際に授業を行わないで教師が見本制作を行った授業提案である。よって、児童作品の画像がないがご理解いただきたい。・いろいろな技法を使って紙に色や模様を付ける。これは、日文の3.4年下の教科書でも「すてきなペーパーショップ」として扱われている。その発展として、作った紙を切り貼りして絵に表わす作品が提示されているが、この「真夜中のピエロ」もその発展課題にあたるものである。
・ここでは、紙作りと作品作りを連続で行っているが、上で紹介した技法を児童が未経験の場合や不慣れな場合、紙作りにもう少し時間が必要となる。また、紙の交換や作り方の教え合いなどペーパーショップとして紙作りを扱う場合は、それぞれを独立させて、「ペーパーショップ」と「真夜中のピエロ」と2つの題材に分けた方が余裕を持って行える。もちろん、ペーパーショップで作った紙をピエロに使うことには変わりはない。
・模様を付けた紙で作品を作る際、誰もが紙を無駄なく使えるとは限らない。足らなくなって用紙作りをするのは大変なので、早く終わった児童に用紙を渡し、クラスで使うストック用の紙を作らせておくと良い。
・絵の重要な要素として大きさがある。しかし、大きく作りましょうといっても、なかなか大きく作るのは難しい。体のちいさな子どもにしてみれば、4つ切り画用紙というのは、かなり大きな紙である。そのため、全体的な把握がむずかしくなって、ちょうどいい大きさにできないのである。そこで、八つ切り画用紙の大きさをそのまま使い、八つ切り画用紙に接する円を描いて顔にしている。
・用紙に接する楕円の描き方は次の通り。
1.縦横4辺の半分のあたりに印を付ける。
2.紙を縦にしたり横にしたりして、半分の印がずれていないか確認する。
3.印を結んでいく。(印から次の印に進もうとする時、斜めに進まず、真横や真下(上)に辺にくっつくように進む)
つまり、印を結ぼうと考えすぎると、ひし形のようになってしまう。円弧をうまく描くためには寄り道するつもりで大回りする必要がある。(上写真16を参照)
・顔の形は単に楕円である。顏の形も工夫させたい気持ちもわかるが、楕円を描く段階で、子どもによって形が変わってくるし、あとから顔を少し切って変化をつけることも、紙を貼って形を付け足すこともできるので、最初は全員、楕円で進めるほうが良いだろう。
・写真29に残った用紙を示している。16切が1枚そのまま残っているが、これは教師見本なので、児童が作るとあまり残らないと思う。
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