ゴッホをはじめ多くの芸術家に影響を与えた日本の浮世絵。その浮世絵をもとに作品を描いてみました。写楽や歌麿、北斎に広重、偉大な作家の作品が、子ども達の手によって現代に生まれ変わります。

高学年平面作品-子どもたちの発想で「うきうき浮世絵」

作品イメージ
【材料】
マーメード画用紙4つ切り
浮世絵を印刷したもの大小2枚(A4用紙に2枚レイアウトして印刷したものと4枚印刷したもの)
色画用紙(8つ切りの1/8)

【制作手順-14時間 対象-6年生】
1.浮世絵について学習する。
2.描きたい浮世絵を選び、画面を8分割する補助線を画用紙と浮世絵を印刷した紙(大)に描く。
3.補助線を活用しながら、鉛筆で浮世絵の輪郭を画用紙に描く。
4.写した絵をもとにして、新しい浮世絵を作るつもりで模様や線を付け加えたり、不要な部分を消したりする。
5.黒の油性マーカーで鉛筆の線をなぞり、終わったら、鉛筆の線を消しゴムで消す。
6.浮世絵を参考にしながらも自分なりの色で彩色する。
7.浮世絵を印刷した紙(小)を色画用紙を背面に付けて、絵に貼り付ける。

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制作過程写真解説


浮世絵の画像を収集する。

2種類の大きさに印刷する。

補助線を引く。
  

輪郭を描く。

模様を付け加えた例

汽車を付け加えた例

輪郭の中を単色で塗った場合。

輪郭の中でも色が変化する場合。

児童作品-左上に元の浮世絵を貼り付ける。

児童作品

児童作品

児童作品

補足説明

・浮世絵という日本独自の絵画に関心を持つと同時に、子どもの思いやアイディアを絵に活かそうという題材である。途中までは、模写する活動なので、描くものを思い付かない子にとっては、全く何も見ずに描いていく題材より取り組みやすい。
・事前準備として、教師が浮世絵の画像データをインターネットで収集した。そして、その集めた画像の中から、自分の描きたい絵を決めて制作する方法をとった。一口に浮世絵といっても非常に複雑な絵柄のものから単純化したものまでいろいろとある。子どもたちが自由にネットを使って絵を選ぶと、難しすぎる絵を選んでしまう可能性が高い。特に風景画は、細かな描写が多く注意が必要である。
・2クラスで授業を行ったので、1クラスで人物画、もう一クラスでは風景画で指導した。
・模写した絵に自分のアイディアを付け加える時、教師が例を挙げてある程度詳しく考え方を説明しておく必要がある。子どもたちが最初に考えるのは、顔にキズを入れたり、ひげを描いたり、髪型をおもしろくしたりという発想である。このまま作品作りに取りかかってしまっては、発想や構想の力を高めるという意味では十分でない。誰もが簡単に思いつくものではなく、自分でなければ発想できないなものを描き、新しい芸術作品を作っていくつもりで取り組むようにさせることが重要である。
・作品の工夫は、付け加える物や形だけではない。色を塗っていく過程でも、工夫させたい。児童作品を見て頂ければわかると思うが、元の絵と、服や背景、柄や全体の色調など随分違って来ていることに気がつかれると思う。これは、単に元の絵を見ながらそれをそのまま真似して塗ったのではなく、自分なりに工夫した結果である。
・輪郭を描くとその中を単色で塗ろうと考える子が多いと思うが、輪郭の中も色の変化を表現していいことを伝えておくと浮世絵に色の変化を与えられやすい。

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