このページでは、絵の具でのグラデーションを解説した動画を用意しました。うまく色を変化させるコツとともに解説していますので、ぜひご活用ください。
グラデーションのコツを動画で解説
小学校図工ではグラデーションを教える必要はありませんが、色を少しずつ出会わせる混色ができるようになっていれば、混ぜる量を変化させることで、連続した色の変化を作り出すことは難しくありません。グラデーションという言葉を使うかどうかは別として、色を変化させていくような混色ができると色の表現が広がります。ここに掲載している動画は、絵の具を使ってグラデーション塗りをするための方法やコツを 解説したものです。明るさを変える明度のグラデーションと色を変える色相のグラデーションの二つに分けています。明度のグラデーションで詳しく解説したコツは、色相のグラデーションでは簡単な解説に留めていますので、可能ならば明度のグラデーションから視聴していただければ幸いです。
明度のグラデーション
●グラデーションになるように色を作っていくには、コツが3つあります。このビデオでは、白や黒の絵の具で明るさを変化させる明度のグラデーションについて、コツと色の作り方を実演して解説しています。
[コツ1-パレットの大部屋に絵の具を出す]
絵の具を小部屋に出すとそれを大部屋に運ぶ過程で、筆が汚れてしまい洗わなくては混色できません。また、小部屋から大部屋に運ぶ量を揃えるのが難しいですが、大部屋に直接出すと、使う絵の具を量を調節しやすくなります。
[コツ2-絵の具の量に気を配る]
混色する2色の量の関係ももちろんですが、パレットに出される絵の具の量がポイントです。多すぎるといくら混ぜてもあまり色が変化しないので、どんどん絵の具の量が増えていくことになります。結果、絵の具でベタベタの画面になってしまいます。逆に少なすぎても、うまくグラデーションになりません。すぐに色が変わったり、色が薄いために変化が分かりにくくなったりします。
[コツ3-しっかり混ぜる]
絵の具をしっかり混ぜて色を確定しておくのがコツです。たとえば、赤に白を混ぜる場合、足そうとする「白」と「元の赤」の絵の具を完全に全部を混ぜてしまって、「ちょっと明るい赤」を作ります。次はこの「ちょっと明るい赤」に「白」を足して「だいぶ明るい赤」を作ることになります。この時、混ぜようとする赤の部分に「ちょっと明るい赤」しかなければ、これに「白」を足すと必ず「ちょっと明るい赤」よりもさらに明るくなります。しかし、混ぜようとする場所に「ちょっと明るい赤」と「元の赤」が混在していたらどうでしょう。「元の赤」の影響でうまく色が変わらないかもしれません。通常の混色は完全に混ぜていなくてもそれが面白さになったりしますが、グラデーションでは、階段を一歩ずつ上るように着実に進める必要があります。そのため、色を完全に混ぜて新しい色を作ってから、再びその色に足していくという方法がいいでしょう。
色相のグラデーション
●絵の具に別の色を少しずつ加えて色を変化させる色相グラデーションの色の作り方を実演して解説しています。グラデーションのコツについては、簡単にしか触れていませんので、明度のグラデーションを先に見て頂くこととおすすめします。
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