頭に浮かんだイメージが絵になるといった夢のような話が実現するのは、そう遠くない未来かもしれません。こう思うのは、AIの進化が凄いことになっているからです。いま世の中ではChatGPTの話題で持ち切りです。これは、文字のアウトプットですが、画像をアウトプットできるAiもあります。この画像生成AIが、頭に浮かんだイメージをそのまま絵にする道を開いてくれるかもしれません。このページでは、この画像を生成できるAIの話題を取り上げたいと思います。
画像生成AIを動画で解説
実際に画像生成AIで画像を作る様子を紹介します。こちらの動画をご覧下さい。
画像生成AIとはどんなものか
生成AIはいくつかありますが、ここでは、seaart.aiを例に画像生成の様子を見て頂きたいと思います。
画像生成AIの凄いところは、描いてほしいものを言葉で入力するだけで、画像を作り出すことができるということです。具体的にはプロンプトに言葉を入れます。ここでは、犬と入力すると、下のように4種類の画像を表示してきました。この画像をさらにアレンジしたり高画質なものを作ったりすることもできます。
もう少し検証していきましょう。犬だけではなく、「白い犬、子犬、海岸、サンセット、子ども、影」いう言葉を入力してみました。子どもが入っていない画像もありますが、概ねイメージに近い画像が出来上がってきたのではないでしょうか。
見ていただいたようにフォトリアルチックな画像ができあがるので、絵画やイラストのような絵も作ってみようとしましたが、なかなか難しいようでした。ただ簡単には作れなかったというだけで、漫画風な画像や墨絵のような画像を作っておられる方もいらっしゃいます。私はプロンプトに簡単な言葉を入れただけですが、参照ファイルを使ったり、細かな設定を行なったりすることで、さらにイメージに近い画像を作り出すことができます。
生成AIの可能性と問題点
今まで絵で何かを表現するためには、画材に加えイメージを色や形に置き換える技能が必要でした。しかし、生成AIは技能的にうまく絵に表せない人であっても、ごく短時間で画像表現を手に入れることができます。そのため、今まで、絵を描こうと思ったことが無い方でもこれは面白そうだと思っていただけるかもしれません。
企画案や文章案をChatGPTに提示してもらっているように、画像生成AIをポスターや絵のアイデアツールとして使用できると思います。こういった使い方なら、教育現場でも活用可能かもしれません。
問題点として最も気になったのは、著作権や肖像権です。AIが生成するといってもその生成の仕方は不透明です。芸能人の写真をそのまま使って、ポーズや背景を変えただけのようなものが含まれるかもしれません。画像に問題がありそうだと気づける場合はいいですが、その画像をAIが生成したオリジナルな画像であると思って使ってしまうことも十分起こり得ると思います。
また、AIの学習の仕方によって、生成できる画像の得て不得手があることも気になりました。多くの人が生成している分野の画像は、データもどんどん蓄積して精度が上がってくるのに対して、そうでない分野の画像はデータが少なく入力した言葉とマッチしない画像が作られます。こちらは、さらにAIの学習が進めば解消されていくかもしれませんし、ある分野に特化したものが開発されるかもしれません。
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