新年度のスタートにあたって、図工の「授業開き」についてお話しようと思います。折角ですから初めての授業を効果的に行ないたいですね。そこで、このページでは授業開きに関係した4つのことについてお話します。
これすれば成功間違いなし1年を方向付ける授業開き
1.授業開きでやっておきたいこと
授業開きの題材にも、学習のめあてはあります。色を工夫するとか、形を工夫するとか、活動を思いつくとかですね。 この題材のめあてとは別に、ぜひやっておきたいことがあります。それは、「学び方」を実感させることです。オリエンテーションで話した学び方を実感できる授業を最初の授業で行うことで、先生の話を確かに本当の事だと受け取ることができます。
2.授業開きを成功させる重要なポイント
授業開きを成功させる重要なポイントがあります。それは、「変わったことをしない」ことです。最初の授業は子ども達が慣れ親しんだ用具と使い慣れた材料で行うべきです。使い慣れた用具だとスムーズに授業が進みます。また、先生がオリエンテーションで話した「学び方」を実際に行おうとしている子も見つけやすく、評価しやすいでしょう。
3.授業開きに適した題材
上記の2点を踏まえて、授業開きに適した題材の例をひとつ挙げておきたいと思います。それは、ハガキ程度の画用紙に色や模様を描く題材です。用具はクレパスか色鉛筆、絵の具のいずれかでいいでしょう。 題材名は「色ともようのすてきなカード」でどうでしょうか。用具の動かし方や色の混ぜ方、模様などを工夫しながら何枚かのカードを制作します。時間が来たら、お気に入りの1枚を黒板に貼るか、机の上に置くかして、お互いに鑑賞します。カードに題名を付けるのもいいでしょう。
4.授業の延長
図工は、時間をオーバーしがちな教科です。子ども達に試させたり工夫させたりすると尚更です。しかし、子ども達がもっとやりたいからといって、予定を延長することを繰り返していると、授業時間の中で集中して取り組もうという意識が薄れます。年間の授業時間が決められているのですから、ひとつの題材に割り当てられる時間も限られます。
授業開きには、これから1年間行っていく授業モデルを子ども達に示す意味を持たせたいものです。そこで、予定していた時間になれば途中でも切り上げて、片付けや鑑賞に入るのがいいでしょう。
授業開きについて動画で解説
さらに詳しく授業開きの各項目について動画で解説しています。ぜひご覧ください。
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