彫刻刀の使い方や刷り方の情報はたくさんありますが、後片付けまで解説したものは少なくて、意外に困っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。そこで、このページでは、版画の刷りに関して、ローラーや練り板の節水で時短になる後片付けの方法を解説しています。
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版画の後片付けで一番大切なこと
版画の後片付けで一番大切なことは、洗い流すインキを極力減らすことです。版画インキは粘り気が強く、水性インキであっても水では簡単に落ちません。そこで洗剤などを使うことになりますが、ここでインキがたくさん残っていると、洗剤の量が多くなり、泡だらけになった水回りをきれいにするための水がまた大量に必要になるというちょっとした悪循環におちいります。
これらを解決するのが、インキの量を極力減らすことだと言えます。
インキを減らす方法
インキの付いたローラーは新聞紙の上などで転がします。

練り板のインキはインキベラを使ってこそぎ落とします。一度に取り切れないので、何度か繰り返すといいでしょう。

上2つを終えたら、水洗いをしてもいいですが、ウエットティシューをつかうと、もう少しきれいにできます。

インキベラの汚れも取っておきましょう。

ローラーも仕上げにウエットティシューを使うととてもきれいにすることができます。

補足
・ウエットティシューを使うとかなりインキの量を減らせますが、別途、購入の必要が生じます。大人なら3枚程度で練り板、ヘラ、ローラーの3つをきれいにすることができますが、子どもが使う場合の枚数は、少し多めに見積もっておかなければなりません。
・ウエットティシューを使う使わないは、購入の費用と使うことによる水道水の削減量を考え併せて、それぞれでご判断いただければと思います。「新聞紙の上でローラーを転がす」「ヘラでこそぎ落す」を行うだけで、格段に水洗いが楽になります。
・子どもの持っているインキの付いた版木は、新聞紙や不要になった見当紙などで何度か刷り取るようにしてインキを減らしてから水洗いをするといいでしょう。水を含むことで乾燥後、板が若干反ることがあるかもしれませんが、再度、版画の刷りを行ったり、工作材料として再利用したりするのに問題はありません。

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