筆で線を描きます。次をどんな形にするかを考えながらゆっくり描いていくと面白い形の線ができあがります。いろいろな形の線をたくさん描いているうちに筆づかいの技能も向上します。
大すき自分の線と色の題材概要
【用具材料】
絵の具セット
白画用紙(4つ切り)
白画用紙(全紙)
【制作手順-4時間】
1.4つ切り画用紙に線の模様を描く(2時間)
2.班で全紙に線の模様を描く(2時間)
大すき自分の線と色の制作過程
好きな色で線を描く
線の太さを変えることもできる
飛び飛びに描くこともできる
線と線がつながったりしておもしろい形になってきた
破線を入れたり
形を考えて描いたりしてもおもしろい
1色しかつかわなくても面白い作品ができあがる
2色の線で表現している
中に色を入れるのも良い
隙間があってもOK
班で全紙に描く
相談して形や描き方を決めてもいいし
それぞれが思い思いの形をえがくこともできる
班によって違った感じになるのがおもしろい
ひとりで描いた時とはまた違ったできあがりになるのが楽しい
大すき自分の線と色の詳細
・2時間で個人作品の制作、後の2時間で班作品の制作の2部構成にした。
・絵筆を使って表現豊かに描くためには、筆先を揃え、筆を立て気味にしながら、紙の上をゆっくり動かすことが必要である。また、絵の具の水加減も重要で、水が少ないと線が擦れてスムーズに筆が動かせないし、水が多いと色が薄くなって形がはっきりとしなくなる。こういうことに気を付けながらたくさんの線を描いていくことで技術の向上を図れる題材である。
・色をたびたび変えていると、線がたくさん描けなくなり筆を十分使えなくなる。最初はあまり色を変えずに線の形に集中する方が良いだろう。
・後半の2時間で線を描く活動を班で行う理由は「筆使いの技能」を高める機会の設定と「友達の描く線の鑑賞」を深めるためである。班制作は、友達の描く線によって自分たちの作品が変わってくることになり、個人作品の時より友達の活動に関心が高まる。友達の線を鑑賞し、良いところは褒めたり、自分の線に取り入れたり、逆に自分たちの制作意図にそぐわない線を描いていた場合に修正を求めたりする。このように、鑑賞は、見るだけにとどまらず、作品そのものを変えていく重要なものであることを意識しながら、共同の活動の中で鑑賞の力を引き上げるのも大切だと考える。
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