造形遊びで先生方が一番苦労されるのは、素材の準備ではないでしょうか。そこで、購入しやすく、何度も使い回しができて、保管場所に困らないマッチ棒での造形遊びの提案です。使い捨てライターやチャッカマンのような点火器具が主流の今、マッチ棒は簡単に用意できるのかが気がかりかもしれませんが、ホームセンターやスーパーなどで簡単に購入できます。
マッチ棒の造形遊びを動画で解説
マッチ棒での造形遊びのイメージがつかみにくい方のために4分ほどの動画を作成しましたので、ぜひご覧ください。
注)この動画は一例です。動画の中で紹介している形を実際の授業の中で作る必要はありません。
マッチ棒について
マッチ箱は、約800本がひと箱に入っている徳用マッチと12箱セットで販売されている並型マッチがあります。並型マッチは12箱全部に入っているマッチ棒を合計すると約500本です。両者はほぼ同じ値段で販売されていますので、徳用マッチが手に入るならこちらを用意するほうが経済的です。また、万一に備えて着火の危険を無くすという意味で、マッチ箱から出してマッチ棒のみ配布する際も徳用の方が手間が少なくなります。なお、値段は200円から300円といったところでしょう。
マッチ棒の必要数は、活動の仕方や活動時間によっても変わってきますが、動画の中で使用したマット棒は、最もたくさん使った時で徳用の四分の1程度でしょうか。200本ほどです。4人に徳用ひと箱ぐらいあれば活動できると思います。
初めて行う場合は少し材料費が必要ですが、折ったり、接着したりしなければ、使い回しが可能なので、大変リーズナブルに造形遊びが可能です。
先生はマッチ棒を用意するだけ
先生は材料を加工する必要がありませんので、取り組みやすい題材だと思います。マッチ棒が細くて小さいので低学年での造形遊びには適しません。中学年以上がいいでしょう。授業では、マッチ棒を用意して子ども達に配布したら、「それを使ってどのような活動ができるか考えてみよう」と投げかけるだけで造形遊びが行えます。あとは、子ども達の考えに任せてみましょう。
もちろん任せるといっても形や色、イメージなどを表現する図工の活動を外れてしまうと造形遊びは言えなくなってしまいますので、クラスの実態などに応じて必要なことがでてくるかもしれません。
ところで、マッチに日が付くためには、マッチの頭にある頭薬だけではなく、箱の側面にある側薬が必要です。火の気のない所であれば、摩擦だけで燃え出すことは無く安全に使用することができます。
活動例
徳用マッチ
マッチ棒を並べて形ができる
同じ形を並べたり
たくさん繰り返したりして大きな形をつくることもできる
重ねると線路のようにもできて楽しい
一部を積んだり
積み上げることもできる
積み上げる形も工夫ができる
いろいろな形を組み合わせてみた
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