空に絵が描けたとしたら、どんなに楽しいことでしょう。紙の大きさを気にせず、どんなに長いものでも、どんなに大きなものでも描けます。そして、自分が描いた絵を下から見上げるのはどんな気分なのでしょう。空に絵が描けたらいいなという気持ちで、長いシートにマーカーで自由に絵を描きました。それを体育館の手すりに渡して、下から見上げる展示作品にしてみました。
空に絵がかけたならの題材概要
【用具材料】(材料費-全部で4000円程度)
・養生シート1.8m×200m(厚み0.01mm)2本
・養生テープ 2本
・透明テープ(養生テープより接着力が強いもの)
・カラーセロハン 1人1枚程度
・油性カラーマーカー
【制作手順-1.5時間】
1.説明を聞く
2.マーカーで描いたり、セロハンを貼ったりして自由に表現する
3.片付ける
空に絵がかけたならの制作過程
準備-シートロールを転がしてシートを貼る
折り返して養生テープで留めながら2枚を重ねる
マーカーやセロハン(箱の中)をシートの周りに置く
シートの上に乗ってマーカーで絵を描く
塗りつぶすこともできる
セロハンはハサミで切って糊で貼る
活動の様子を上から見たところ
最初はこわごわ
次第に大胆に
友達の絵を見て隣に描くものを考えつくことも
描き終わった後のシート
この日は4本のシートが絵でいっぱいになった
いろいろな絵がたくさん描かれている
出来上がったシートはその日のうちに手すりに
床のシートは次の学年の為に新たに準備したもの
展示風景
展示風景
展示風景
空に絵がかけたならの詳細
・全校共同作品である。体育館の横幅いっぱいに敷いたシートに油性カラーマーカーで絵を描いたり、セロハンを切って貼ったりして、好きな絵や模様を描いたり色を付けたりして活動する。1学年1本の制作を行った。セロハンと養生シートはのりで接着する。化学接着剤や木工ボンドは糊よりはがれやすい。
・養生シートは塗装養生用の薄い半透明のものである。できれば0.02mmが良かったが近くのホームセンターでは0.01mmしか手に入らなかった。より厚みのあるビニールシートやポリシートなどもあるが、厚みがあることは重くなるということである。重いとたわみが大きくなるのでその分強く引っ張らないと長い距離に張るのは難しくなる。丈夫さを考えて違うシートを使う場合、重さや強さなど実際に試した上で選びたい。
・学年の制作本数は児童数により割り当てればよいが、体育館の展示スペースも考えながら決めたい。
・養生シートは大変軽いので、体育館の幅ぐらいに渡すのは、それほど苦労しない。中央部が若干下がるが気になるほどでもない。ある程度の引っ張る力にも耐えることができるが、大変薄いので、描いている時に強くゴシゴシとマーカでこすり過ぎたり、乱暴に移動したりすると穴が空く恐れがある。シートの端はそこから割ける場合があるので見つけたら必ず補修をしておく必要があるが、内側の穴はそれほど気を付けなくても大丈夫。可能なら養生テープより粘着力の強い透明テープを貼っておくとよい。
・シートが薄く、穴が空きやすいので、シートは2重にして準備した。こうすることで、夢中で色を塗っているうちにシートに穴が空いて、体育館の床を汚す可能性が低くなる。
・準備の時、シートを広げていく間に、シートの中に空気を含むと抜けにくいので、なるべく持ち上げず、床にロールをゆっくり転がして広げていくとよい。重ねる場合は、上のシートと下のシートがずれないように、養生テープで5mおきぐらいに床に固定しながら伸ばしていく。途中3箇所を縦方向(1.8m幅)に両面テープで上下シートを接着して万全を期した。また、伸ばした後、1m間隔で接着力の強いテープで上下のシートを合わせるように端を留めていった。
・展示したとき、上のシート(絵を描いた方)と下のシート(描いてない方)が離れてしまうと、すりガラスのようになって、絵が全く見えなくなってしまう。ピッタリとくっついていても、下のシートで半透明が重なることで、マーカーの色が少し優しくなる。
・シートの両端は少し余裕を持って、長めにしておく。この時、手すりより外側の部分に描くと見えなくなるので、手すりの辺りのシート上に目印を付けておくと良い。この目印は、手すりにシートを貼る場合にも役に立つ。
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