学年末は、何かと忙しい時期です。学習内容はまとめに入りますし、これまでの提出物や作品などは返却しないといけません。評価や成績処理も大変です。そして、学校行事としては卒業式もあります。このような盛りだくさんの学年末ですので、仕事に追われるのは分かりますが、次年度からの事にも目を向けて今できることをやっておくと、自分自身の助けになる場合があります。そこで、短時間にできて効果的な「学年末にやっておきたいこと」を3つ挙げてみました。
学年末にやっておきたいことを動画で解説
「学年末にやっておきたいこと」を動画で解説しています。文章で伝えられなかった詳しいこともお話していますので、ぜひご覧ください。
材料をメモしておく
図工は素材と触れ合う教科なので、材料がないと授業ができません。しかし、この材料をそろえるまでが意外に手間がかかります。教材キットを使うにしても、カタログを比較検討することになります。
おそらく今年度、授業をされた際もそうやって材料を決められたと思いますので、次回はその時間をショートカットできるようにしておきましょう。
全く同じものを使う場合は一瞬で、違うものを使う場合でも実際に使ったものが分かっていれば比較も簡単です。これは、自分のためだけではなく、次年度同じ学年を担当された方が、同じ題材を扱う場合にもとても役に立ちます。
写真を撮る
作品がまだ残っていて、写真を撮っていないなら、写真に残してから返却することをお勧めします。写真は名前入りで全員分を撮りましょう。全員の作品を写真に残すのは、2つの目的があって、ひとつは資料の幅を広げるため、もうひとつは後日の問い合わせに対応するためです。
合わせて、普段の授業の写真があればこの機会に整理しておきましょう。もちろん、授業についての成果や課題についてのメモが添えられれば完璧ですが、それをすると時間がかかり過ぎて難しくなります。余裕のある方は完璧をめざされてもいいですが、通常は、写真を集めてフォルダに放り込むだけで上出来です。
借りたものを返す
借りたものを返すは当然のことですね。しかし、先生方は普段忙しいので、ついつい借りたものを返さずいつまでもそのままにされていることがあります。図工室から借りたローラーや練り板、刷毛やスポンジなど、きれいに洗って乾かして、後で返そうととりあえずどこかに仕舞ったままになっているものはないでしょうか。
右のマンガのようなことは、意外にどこの学校でも起こっているかもしれません。
学年末は借りたものを返す最後のチャンスです。材料をメモしたり、写真を整理する中で、使った用具は全て返却まで終わっているかをちょっと頭の隅で考えていただくだけで、借りたものをそのままにするというミスを防げます。
完璧をめざさず、でも何かをする
担任の先生は、国語や算数、その他いろいろな教科についても「やっておきたいこと」はあるはずなので、図工に関してあれこれ言われても難しいとお思いかもしれません。確かにこのページの内容は図工のことですが、これらの話は他の教科にも共通する点が少なからずあるのではないでしょうか。ですので、他の教科の学年末処理としても応用できる内容なのではないかと思います。
そこで、図工に限らず学年末にやっておきたいことをご自身で考えて頂き、短時間でも何かやっておくことをお勧めします。「やっておきたいこと」を決める基準は、「それをやっておくことで今後役に立つかどうか」と「今やった方が短時間でできるかどうか」で判断されてはいかがでしょうか。
ともかく、完璧をめざして時間をかけるのではなく、短時間でも何かやっておくのが、いいのではないでしょうか。
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