クネクネ、カクカクとスチロールカッターで発泡スチロールを切ると面白い形ができます。この形をスチロールボンドを貼り付けていって立体的な形にしていきました。平らな板だった発泡スチロール板をでこぼこの多い立体にする題材、名付けて「でこぼこスチロール」です。
でこぼこスチロールの題材概要
【用具材料-材料費300円程度】
スチロール板 225mm×225mm×10mm4枚 (試す活動用 1枚 作品用3枚)
発泡スチロールボンド50ml 5人に1本程度
【制作手順-7時間】
1.スチロールカッターで切ったりスチロールボンドで貼ったりしてできる形を試す(2時間)
2.スチロールを切って立体的な形を作る(5時間)
【めあて】
スチロールの切り方や接着の仕方を工夫してでこぼこの面白い形を作る
【評価】
形を工夫してスチロールを切ることができたか
面白い形の立体になるよう位置や向き、重ね方、積み方などを工夫することができたか。
動画で詳しく解説 でこぼこスチロール制作編
動画で詳しく解説 でこぼこスチロール解説編
でこぼこスチロールの制作過程
でこぼこスチロールの詳細
発泡スチロールを好きな形に切り、それを組み上げていくことで、面白い形の立体を作る題材である。題をでこぼこスチロールとしたのは、おもしろい形に切れたスチロールを貼って、面白い立体になったというだけではなく、スチロール表面の平らな部分さえもでこぼこにして、形を工夫していってほしいという教師の意図があるためである。
・スチロールでおうとつができる事で、影ができ、白一色のスチロールに微妙な色の変化が現れるのを楽しませたい。
・ 発泡スチロールカッターを使う際はやけどに注意する。ハンディタイプのものは、スチロールカッターを持っている方の手はケガしないので、片方だけに軍手をつけておけばよいが、卓上型の場合は両手に軍手が必要である。
・この題材では形を重視したため、色は早くできた子がさらに工夫するためのものと位置付けている。また、複雑な形に色をつけるのは難しいので、組み上げたものには色を塗らず、色を塗った部品を貼って「色と形を付け足す」ようにするとよい。
・題材の最初にスチロール板を自由に切り、どんな形ができるかを試す時間を取りたい。この時、でこぼこが多くなるように(別の言い方をすると「寄り道が多くなるように」)切ると、面白い形ができることに気づかせたい。この試す活動でできたものは作品に活かしても良い。
・10mmの厚みの発泡スチロールなので大変壊れやすい。細く長くしていくとすぐに壊れる作品ができる事になる。そこで、細い部分の両側に別の形を貼り付けて2重3重になるようにしたり、塊を意識しながら作っていくようにさせるとよい。また、台は必須ではないが、台に付けることで、下部を安定させることができる。
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