高学年平面作品-コンピュータでスクラッチ「削って表そう」

コンピュータでスクラッチ 平面

色を重ねて上の色を削り取ることで形や色を表現するひっかき絵(スクラッチ)は、小学校低学年から中学校に至るまで方法や材料を変えながら学習される題材です。そのスクラッチをコンピュータ画像処理ソフトのレイヤー機能を使って行ってみました。色彩の鮮やかさや模様の美しさはコンピュータならではの作品です。

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削って表そうの題材概要

【材料・用具】
使用ソフト- JascSoftware Paintshop Pro

【制作手順-2時間 】
1.コンピュータを使い、下になる画像にグラデーションを何度か適応して、美しい色や模様をつくる。(色のレイヤー)(0.5時間)
2.新しいレイヤー追加して、暗い色を付け、変形や変色の効果フィルタを適応して、模様を作る(模様のレイヤー)。(0.5時間)
3.消しゴムツールで上になった画像を削り、形や陰影、質感を表現する。(1時間)

削って表そうの制作過程

コンピュータでスクラッチ

グラデーションツールで模様をつくる

コンピュータでスクラッチ

1回目のグラデーション

コンピュータでスクラッチ

グラデーションを「差の絶対値」というモードで何度も適用する

コンピュータでスクラッチ

色のレイヤーの完成

コンピュータでスクラッチ

レイヤーを追加して模様のレイヤーの作成

コンピュータでスクラッチ

ブラシツールや塗りつぶしツールを使い暗い色をつける

コンピュータでスクラッチ

渦巻きフィルタを適用したところ

コンピュータでスクラッチ

模様のレイヤー

コンピュータでスクラッチ

レイヤーが重なっている状態で、上を一部削る

コンピュータでスクラッチ

ペンタブレットを使ってスクラッチ

コンピュータでスクラッチ

完成作品

コンピュータでスクラッチ

完成作品

削って表そうの詳細

・コンピュータの画像処理ソフトにアニメのセル画のように画像を重ね合わせるレイヤーと呼ばれる機能がある。 このレイヤー機能を利用することで、上の画像を一部消して下の画像を出し、形や色を表現することができる。 その仕組みを利用して、コンピュータ上でスクラッチを試みたのがこの題材である。
・コンピュータを使ったこの方法自体は、小学校中学年でも無理なくできる表現方法であるが、 今回、高学年で扱うにあたり、グラデーションを重ねる過程や変形・変色効果を加えて模様を描く過程を付け加えることで、 作品に変化を加えることにした。
・グラデーションを「差の絶対値」というモードでかけることで、不思議な模様や複雑なグラデーションをつくりだせる。
・この実践は画像処理ソフトJascSoftware Paintshop Pro を使っておこなった。同様の実践は、Adobe Photoshop等でも可能である。

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