まとまった時間の取れない学期末や学期初めに最適な小学校図工の短時間題材です。一筆書きのような表現ですので、小学校高学年向きの題材ですが、中学校美術で取り組むこともできます。この場合、小学生とはまた違った面白い作品ができると思います。用意するものは紙と鉛筆だけです。動画の中では、紙に付箋を複数枚使って、それを組み合わせてみました。鉛筆で描く線の面白さを感じる題材です。
制作方法と指導の参考になるポイントを動画で解説
実際に作品を作りながら動画でポイントを詳しく解説しています。ぜひご覧下さい。
題材について
【用具材料】
紙(下の制作例では一辺8cm程度の付箋を色を違えて4枚) 鉛筆
台紙(作品を貼る場合)
【活動時間-2時間 対象-5年6年】
1.線を描く(1.5時間)
2.台紙に貼る 鑑賞する(0.5時間)
【めあて】
鉛筆の線の形や描き方を工夫して自分なりに描く。
【評価】
鉛筆の線の形や描き方を工夫して自分なりに絵に表すことができたか。
制作の様子
紙の対角を結ぶように、好きな形の線を描きます。
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対角線の一方を一筆書きのような描き方で1本の線で描いていきます。こうすると、最初に描いた線も、別の線で変えられたり消されたりすることなく、最後まで残るので、線の形をより意識することができるのではないでしょうか。
ただ、完全に一筆書きで表すのは難しいので、線が一筆で描けなくなったら、別のところから描き始めましょう。
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線は交わったり、重なったりしないように気を付けて描きます。
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渦巻のように中に線が入っていく形は、間を通るようにして戻って外側にでてくるか、それが難しいようなら、そこでその線を終わりにして、他のところから別の線を始めます。
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もう片方を好きな線で描きます。一筆書きでない方は線が重なっても、黒く塗ってもいいことにして、いろいろな描き方を試してみましょう。
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仕上げ
描いた紙を並べてみます。向きや順序によっても印象が変わります。並べ方が決まったら台紙などに貼り付けて作品に仕上げることもできます。
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下の左右の例のように、仕上がりの大きさが同じでも、描く用紙の枚数を減らすと進度の違いを調整することが可能です。
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補足
・例では鉛筆を使っていますが、名前ペンのようなマーカーを使ってもおもしろいでしょう。また、用紙を付箋4枚ではなく、もう少し大きな1枚の紙を使ったり、2色の紙を貼り合わせたりすると、違った雰囲気の作品になります。
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