白い線で描く

白い線で描く 平面

 図工の授業や絵画制作では、鉛筆や黒いサインペンなど「黒い線」を使って描くことが一般的です。しかし、描く線を「白い線」に変えるだけで、普段とはがらりと異なる神秘的で美しい表現を楽しむことができます。

 このページでは、黒い色画用紙を自由に切り抜いて白い台紙に貼り、その上から白いマーカーで模様を描き込んでいく「白い線の模様アート」をご紹介します。2枚の紙の組み合わせ方や描く模様の工夫次第で、短時間で驚くほど印象的な作品をつくることができます。

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制作方法と指導の参考になるポイントを動画で解説

 このページの内容をさらに詳しく動画で解説しています。実際に白いマーカーで様々な模様を描き込んでいく様子や、2つの作例(蝶・ハート)の制作プロセスをご覧いただけます。

題材について

【用具材料】
・黒い色画用紙(13.5×13.5cm)1枚
・白い台紙用画用紙(13.5×13.5cm)1枚
・鉛筆(下描き用)
・ハサミ、のり
・不透明水性マーカー(ポスカ極細・細字の白など)

【活動時間-1~2時間 対象-5年、6年(指導次第で3・4年、または中学生)】
1. 黒い画用紙を切って白い台紙に貼り、白いマーカーで模様を描く(1~2時間)
【めあて】
白と黒の紙の組み合わせ方を工夫し、白いマーカーの線の重なりや模様で美しく表す

【評価】
紙の組み合わせ方を工夫し、白いマーカーで特徴的な模様を描いて塗り分けることができたか。

準備と用具の扱い方のポイント

 この題材では、13.5cm四方の正方形の色画用紙を使用します。これは「鉛筆の基本学習」などで使用するミニ作品と同サイズのため、これまでの学習の流れを活かしてスムーズに導入することができます。

【指導上の注意点:マーカーの扱い】
使用する白いマーカー(ポスカなど)は、描くときに強く芯を押し付けすぎると、インクがボトッと垂れてしまい作品を汚す原因になります。事前に「余分な力を入れずに優しく描くこと」を指導しておくとトラブルを防げます。

また、白い不透明マーカーは広い面積を一気に塗りつぶすのには適していません。白く塗りたい部分がある場合は、小さな形をたくさん作って、その中を少しずつ塗るように構成すると、インクのカスレを防ぎながら綺麗に仕上げることができます。

制作手順

1. 黒い紙を折り、形を描いて切り抜く

 まずは黒い色画用紙を半分に折ります。折り目が「対称の軸」となるため、広げたときの形を意識しながら、鉛筆で半分だけの形(蝶の羽やハートの半分など)を描きます。描いた線に沿ってハサミで切り抜きます。

白い線で描く

 切り抜くと、「切り抜いた形」と「残った枠(フレーム)」という2つのパーツができあがります。

2. 白い台紙への組み合わせを決めて貼る

 できた2つのパーツを、白い台紙にどのように組み合わせるかで作品の印象が大きく変わります。枠だけを貼る、切り抜いた形だけを貼る、あるいはそれぞれをさらに半分に切り、左右非対称(半分が枠、もう半分が切り抜いた形)にして貼るなど、様々なバリエーションが考えられます。

白い線で描く

 組み合わせが決まったら、裏面にのりをつけて白い台紙にしっかりと貼り合わせます。白と黒の美しい対比(ポジ・ネガの関係)が生まれます。

3. 白いマーカーで細かな模様を描く

 黒い紙の部分に、白いマーカーを使って模様を描き込んでいきます。点や線、渦巻き、幾何学模様、あるいは小さなキャラクターなど、アイデアを自由に広げてみましょう。

白い線で描く

【美しく見せるコツ】
模様を描くときは、一つの模様が隣へ、さらにその隣へと連続して広がっていくように描き進めると、画面全体に統一感と美しい密度が生まれます。

 左右に分かれた構図(例:ハートの左右など)で描く場合は、思い切って左右で全く異なる模様(一方は流れるような曲線、もう一方は角ばった幾何学模様など)を描き分けると、対比が際立ち、変化に富んだ面白い仕上がりになります。

4. 完成

 黒い背景に白い繊細なラインが浮かび上がる、印象的な模様アートが完成しました。

白い線で描く

補足・アレンジ方法

・同じ形に切り抜いたパーツであっても、台紙への貼り方や、描き加える模様の選び方によって、一人ひとり全く異なる雰囲気の個性豊かな作品になります。
・活動に慣れてきたら、台紙の向きを回転させて斜めに構成してみたり、白黒の画用紙だけでなく、赤や青、緑といったカラーの色画用紙を台紙やパーツとして使い、そこに白いペンで模様を描いていくなど、色々なバリエーションにアレンジするのもおすすめです。
・高学年や中学生の授業において、ペン画やデザイン表現の導入として、あるいは短時間で集中して取り組めるミニ作品の制作として非常に効果的な題材です。ぜひ授業でご活用ください。

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