技法や知識を学習するとき、目的とする事柄に集中させるため、ワークシートのような形式で学習を進める方が、効率的な場合があります。まここでは、えのぐを使うとき最も大切な水加減と色相の基礎を身につけるためのワークシートを紹介しています。(レベルが3となっているのは、3年生前後の学年で学習という目安の学年を表しています。また、早くできた子のための確かめ用の課題として使えるものや発展させたものも掲載していますので枚数が多くなっていますが、これらを順に使うことを想定したものではありません。子どもの実態によって必要なもののみお使い下さい。)

中学年絵の具用ワークシート-水加減と仲間の色

【説明】
絵の具は水の多少で色が変わることを学習するプリント。黄色などの薄い色では、違いがわかりにくいので、濃い色を1色選んで塗るようにする。薄くする場合は、水を多くするというより、絵の具の量を減らす方が綺麗に仕上がる。水の量を変えるといっても、絵の具が堅すぎて綺麗に塗れなかったり、水が多すぎでビショビショになったのでは良くない。
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【説明】
水を多く入れすぎてドボドボの状態で塗る子が多いことからこの課題を設定した。絵の具はちょうど良い水加減でもっとも綺麗な発色をする。水が少なすぎてかすれる寸前、やや堅いかなと思われる状態の絵の具で、絵の具本来の色になるべく近い状態で塗る学習である。
【説明】
簡単な色相の学習用プリントである。虹の色を塗ってみることで、色の並びを方を知り、ある一色とその近くにある色を知ることができる。隣り合う色を便宜的に仲間の色と呼び、相性の良い組み合わせであることを知る。
【説明】
「虹の色を塗る」で学習した知識を整理する課題である。仲間の色、3色を使って塗り分けたものと、そうでないものを比べ、違いを知る。また、みどりと青いう仲間の色の間に赤が入ることで、まとまりが感じられなくなることに気づく。   
【説明】
「虹の色を塗る」「仲間の色、仲間でない色」で学習した知識を活用する課題である。仲間の色、3色を使って塗り分ける。それぞれの色は、水加減を調節して、はっきりした色、薄い色など変化をつける。
【説明】
これまでの学習の応用課題である。混ぜない3色を使って水加減を調節しながら、色数を多く見せるように工夫して塗る。仲間の色を学習しているので、3色の選び方も工夫できる。左の例では、鳥を黄緑色と黄色といった仲間の色で塗り、背景をその仲間ではない紫色を使って塗っている。

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