技法や知識を学習するとき、目的とする事柄に集中させるため、ワークシートのような形式で学習を進める方が、効率的な場合があります。ここでは、グラデーションの学習をするときに役立つワークシートを紹介します。グラデーションには明るさの変化する「明度」と色が変化する「色相」、鮮やかさの変化の「彩度」の3つのグラデーションがありますが、ここでは、「明度」と「色相」を取り上げています。(レベルが5または6となっているのは、5年生または6年生で学習という目安の学年を表しています。また、早くできた子のための確かめ用の課題として使えるものや発展させたものも掲載していますので枚数が多くなっていますが、これらを順に使うことを想定したものではありません。子どもの実態によって必要なもののみお使い下さい。)

高学年絵の具用ワークシート-グラデーション

【説明】
明るさの変化でつくるグラデーションのワークシート。明るのグラデーションは、白か黒を少しずつ加えて変化させる。左の例は、白を加えてグラデーションを作ったもの。色の指定が無い所は、早くできた児童への発展課題である。黒を加えるグラデーションを学習させるのも良い。
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【説明】
色相のグラデーションである。最初のひとマス目は混色せず単色でぬることも説明して始めた方がよい。2色目を取るときに筆を洗わずに行うと色を汚してしまい最後のマスに塗る時に単色で塗れなくなってしまう。なお、紙の帯の途中でそれ以上色を変化させられなくなったらそこで終わってよい。
【説明】
明度のグラデーションの確認課題である。線で囲まれた中を少しずつ明るさの変化した色で彩色していく。円の中は、別の色でグラデーションを作っても、同じ色で変化の向きを変えても良い。
【説明】
色相のグラデーション確認課題である。色を変化させながら、彩色する。すべての課題について言えるが、この時、できあがりのワークシートだけではなく、パレットや水入れを見ると、うまく混色ができているかよくわかり指導しやすい。  
【説明】
色相のグラデーションの発展課題である。今まではひとつのマス目やひとつの部屋は混色した一色で塗っていたが、ひとつの部屋の中の色を変化させる課題である。同じ色でもグラデーションには向き感じられるので、その向きを変化させることで塗り分けが可能になる。
【説明】
明度のグラデーションの発展課題である。グラデーションを遠近感や立体感を表現することに利用したものである。

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