新年度のスタートに当たって、「図工の指導が苦手だ…」 「うまく授業ができるか不安…」 そんなお悩みを抱えていませんか?
図工の授業では、先生の何気ない一言が子どもたちのやる気を大きく左右します!良かれと思って言った「きれいに塗れたね」「上手だね」という言葉が、知らず知らずのうちに子どもの自由な表現にブレーキをかけてしまっているかもしれません。そこで、このページでは、机間巡視の際に明日からすぐ使える「子どものやる気を引き出す3つの魔法の言葉」を、NG例・OK例を交えて具体的に解説します。
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3つの魔法の言葉
子どものやる気を引き出し、授業を成功させる3つの言葉とは、1 事実を認める言葉 2 プロセスに興味を持つ言葉 3 共感を伝える言葉 です。
1 事実を認める言葉
図工の授業中、つい口にしてしまいがちな言葉に、次のようなものがあります。
「きれいに塗れたね」「本物みたいだね」 これらは一見、褒め言葉のように聞こえますが、実は注意が必要です。
なぜなら、「きれい」「本物」という言葉は、無意識のうちに「上手・下手」の基準を作ってしまうからです。「きれいに塗れないとダメなんだ」「本物に見えないと評価されないんだ」と子どもが感じてしまうと、自由に表現することにブレーキがかかってしまいます。
そこで使っていただきたい魔法の言葉がこちらです。「赤と青を混ぜて、新しい色を作ったんだね!」 「画用紙の端っこまで、力強く塗れているね!」 「ここは、筆をトントンって叩いて色を乗せたんだね!」
どうでしょう。 ポイントは、「評価をせず、見たままを言葉にするだけ」という点です。先生が自分の行動をしっかり見て、事実をそのまま受け止めてくれた。その実感が、子どもの「もっとやってみよう」という意欲につながります。

2 プロセスに興味を持つ言葉
子どもが描いている途中の作品を見て、こんな風に聞いていませんか?「これは何を描いたの?
」「ここ、もっとこうしたら?」
「何を描いたの?」という質問は、子どもに「正解」を答えなければならないというプレッシャーを与えてしまうことがあります。図工では、自身が何を描いているか分からないまま筆を動かす場面もあるはずです。また、具体的なアドバイスは、時として子どもの思考を奪ってしまうことにもなりかねません。ここでは、子どもの試行錯誤や思いに寄り添う言葉を選んでみましょう。
「この不思議な形、どうやって思いついたの?教えて!」「ここをくっつけるの、すごく集中して頑張っていたね。」「この色を選ぶ時、どんな気持ちだった?」
これらの言葉のポイントは、子どもが自分の作品について語る「ドヤ顔」を引き出せることです。「こうやって工夫したんだよ!」「ここはね……」と子どもが自慢げに語り始めたら、それは自分の表現に自信を持ち始めた証拠です。先生は、そのプロセスの良き理解者になってあげてください。

3 共感を伝える言葉
クラスの中に素敵な作品があると、ついこう言ってしまいたくなります。「すごく上手だね」「お手本にしたいな」しかし、これらは他者との比較に基づいた評価です。誰かと比べることは、選ばれなかった多くの子どもたちに「自分はダメだ」というメッセージを送ることにもなりかねません。
そこで、評価ではなく、先生自身の「心」が動いたことを伝えてみましょう。「先生、この優しい色合い、すごく好きだなあ。」「これを見ていると、なんだか先生までワクワクしてくるよ!
」「うまく言えないけど引き込まれるなぁ。」
ポイントは、「上手・下手」という客観的な評価ではなく、「先生が好きと感じた」という主観的な気持ちを伝えることです。人の感情は、誰にも否定できません。
先生が自分の作品から何かを感じ取ってくれたという事実は、子どもにとって「最強の肯定」になります。
以上、子どものやる気を引き出し、授業を成功させる3つの言葉についてお話ししました。新年度のスタートの参考にしていただければ幸いです。




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