教育現場でも生成AIの活用が進んでいますが、先生の業務効率化だけでなく、子どもたちの学びにも活用してみませんか?
「図工でAI」と聞くと、「AIに絵を描かせるの?」と誤解されがちですが、そうではありません。今回は、AIに絵を描かせるのではなく、描くテーマや発想を広げる手立てとして「テキストベース」で生成AIを活用する3つのアイデアをご紹介します。テキストベースであれば、画像生成に時間がかかったり制限がかかったりする心配がなく、スムーズに授業に取り入れることができます。
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図工で使える生成AI活用術3選
図工や美術の授業で、子どもたちが自らAIを活用するための具体的なアイデアは、1 AIをインタビューアーにする 2 AIを詩人にする 3 AIを学芸員にする の3つです。
1 AIをインタビューアーにする
「何を描けばいいかわからない」と手が止まってしまう子どもには、AIを「インタビューアー」に見立てて活用します。AIに一問一答式で質問させ、子どもがそれに答えていく中で、絵にするヒントを自分で見つけていく方法です。
プロンプトで「一度に答えを出さず、私に質問を1つずつ投げかけて」と指示すると、AIが「それはどんな色をしているの?」「周りには何があるかな?」と優しく聞いてくれます。
子どもは言葉で答えていくうちに、ぼんやりしていたイメージがどんどんハッキリしてきます。言葉でイメージをしっかり固めることで、画用紙に向かう時の迷いが消え、自分なりの豊かな表現が始まります。
あなたは、子どもの想像力を引き出すのが上手な「インタビュアー」です。これから私は、描きたいもののテーマについてあなたに話します。一度に答えを出さず、私に「質問」を1つずつ投げかけて、私の頭の中にあるイメージを具体的にする手伝いをして。
色、形、大きさ、場所、動き、どんな気持ちかなど、絵にかけるヒントになることを聞いてね。

2 AIを詩人にする
図工では絵を描いてからタイトルをつけるのが一般的ですが、ここでは「素敵なタイトルから絵を発想する」という逆転の発想を取り入れます。
AIに子どもの今の気分や使いたい色(例:「悲しい」「青」「雨」など)を伝え、「心に響く絵のタイトルを10個考えて」と依頼します。すると、AIが「涙色の雨粒が歌う海」といった、少し詩的なタイトルを提案してくれます。
言葉の持つ情緒的な響きが刺激となって、「こんな色を使ってみよう」「こんな形を描いてみよう」と、子どもの色使いや形の広がりが期待できます。言葉から視覚へアプローチするこの方法は、普段絵を描くのが苦手な子どもにもとても有効です。
あなたは、小学生の想像力をひきだす言葉の専門家、詩人です。私が「描きたいテーマ(例:風、海、ふしぎな生き物)」を言うので、そのテーマから思いつく“絵のタイトル”を10こ考えてください。そのとき、タイトルは小学生でもわかる言葉で、絵のイメージがふくらむようにしてください。ファンタジー・自然・日常の3つのタイプをまぜてください。そして、むずかしい言葉は使わず、ワクワクする感じにしてください。

3 AIを学芸員にする
鑑賞の活動を表現に繋ぐ際、膨大な美術資料の中から子ども一人ひとりの興味に合った作品を探すのは、先生にとって非常に負担が大きいです。そこで、AIを「美術の専門家」として使い、個々の興味に応じた作品を提案させます。
例えば、子どもが「ふわふわしたもの」と入力すれば、それに合った名画を簡単な解説付きで教えてくれます。
先生が用意した1枚ではなく、「自分で見つけた、自分だけの1枚」だからこそ作品への愛着が湧き、対話型鑑賞がぐっと深まります。見つけたお気に入りの表現技法を、自分の制作に活かすこともできるでしょう。
あなたは小学生向けの優しい学芸員です。私が「好きなもの(例:強そうな動物、宇宙、ふわふわしたもの)」を言うので、それに合う有名な絵画や彫刻を3つ提案してください。その際、作品名、作者、簡単な解説(小学3年生がわかる言葉で3行以内)、そして安全に見られるWikipediaやGoogle Arts & Cultureの検索キーワード(またはURL)を教えてください。

活用にあたっての注意点
授業でAIを活用する際は、AIがもっともらしい嘘をつく「ハルシネーション」について触れ、事実関係を必ず確認する情報リテラシーの指導が必要です。また、プロンプトに個人情報を入力しないよう事前に約束しておくことも重要です。
AIはあくまで「自分の発想を広げるための道具」です。主役は子ども自身であり、最終的に手を動かして形や色を決めるのは自分だという意識を持たせながら、想像力を引き出す授業づくりにお役立てください。



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