授業のストップする夏休み期間は、ある程度まとまった時間の取れる時期でもあります。そこで、このページでは、この夏休みにやっておくことで、2学期からの授業がやりやすくなったり、この時期にやっておいた方が格段に楽にできることなどを紹介してみたいと思います。
夏休みにやっておきたいことを動画で解説
「夏休みにやっておきたいこと」を動画で解説しています。文章で伝えられなかった詳しいこともお話していますので、ぜひご覧ください。
1.休む
夏季休暇や年次休暇を使ってとにかくできる限りやすみましょう。普段、先生が仕事を休まれるのは、自分か家族の体調が良くない時ぐらいではないでしょうか。夏休みは健康な時に自分の為に休むことのできる数少ない機会です。ここで英気を養わなくて、どこで養うのでしょう。とにかく、やらなくても何とかなるものは、バッサリと切り捨てて休みましょう。
この後の項目は、出勤日にやれたらやっておくぐらいの気持ちで取り組んでください。間違っても、2つ目以降をするために、休めたはずの日を出勤することのないようにしてくださいね。
2.洗う
これは、この時期にやっておくことで、随分楽に作業ができます。例えば、版画用のローラーや練り板、これらは3学期に使われることも多いですが、その時に汚れていることに気づいたら、冬の冷たい水で洗う羽目になってしまいます。それを防ぐために、まだまだ使うのは先という用具でも、この時期に洗ってきれいにしておくことをお勧めします。
ローラーや練り板以外にも、刷毛やスポンジ、スパッタリングブラシや金網、土粘土用の粘土板や粘土ベラなど洗って片付けるものは、確認しておくといいでしょう。
3.整理する
3つ目は端材の整理です。まだ使えると思って取っておく端材ですが、意外に使う場面がなく、最終的に捨てられてしまうことも多いようです。では、なぜ、使う場面がないのでしょうか。それは、使いにくいからではないでしょうか。
たとえば、色画用紙や色紙の使い残しが、下の図、左のような形で残っていたらどうでしょう。いかにもゴミのようで、使えと言われれば使わなくもないが、喜んで使う感じでもないというところではないでしょうか。
この紙の切れ端も、形を整えてみるとどうでしょう。随分使い易くなるとは思いませんか。誰かが切り取った形の跡が、何かのヒントになることがないとはいえませんが、通常は長方形や正方形の整った形の紙の方が、使い易いことが多いと思います。ただ、形を整える作業、意外に時間がかかるものです。ですので、夏休みの余裕のある時に行ってみるのはいかがでしょうか。
4.点検する
4つ目は点検するです。例えば、カッターナイフを使う授業の前に、カッターナイフの刃がどれも錆び付いていることに気が付いたとしたら、ちょっとしたパニックになります。授業日まで数日の余裕があったとしても、クラスの人数分、40本近くの刃を入れ替えるにはある程度まとまった時間が必要になります。
普段の授業を行っている中では、例え1時間であっても確保するのがなかなか大変です。ですので、2学期以降に必要な用具の点検は、この時期に行っておくのがお勧めです。
5.知見を広げる
図工に限らず、役に立つ知識や発想は、全く関係のないところから得ることも多いものです。趣味を楽しむとか、旅行に出るとかもいいですね。図書館や本屋さんで気になっている分野の本を手に取ってみるとか、水族館や動物園といったところに足を運んでみるとかもおもしろいでしょう。もちろん、美術館や博物館も何か発見がありそうです。
すぐに何かの役に立つかはわかりませんが、知的好奇心が満たされるのは楽しいものです。この、夏休みの期間を利用して知見を広げて頂ければと思います。
以上、夏休みにやっておきたいこととして、5つのことを挙げてきました。
先生方にとっても楽しい夏休みになりますようにお祈りいたします。最後に、知見をテーマにしたマンガを見て頂いてこの記事を閉めたいと思います。
夏休みにやっておきたいこと
1.休む
2.洗う
3.整理する
4.点検する
5.知見を広げる
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