四角いイメージのあるダンボールですが、電動糸のこを使って切ることで、複雑な形を作ることができます。また、片面のダンボールであるウエーブシートは、ハサミで簡単に切ることができ、巻いたり、曲線を作ったりすることが可能です。この題材では、板ダンボールとウエーブシートを使って、自分なりの不思議な形を作ってみました。
ダンボールから生まれた不思議な形の題材概要
【用具材料-材料費500円程度】
板ダンボール280mm×190mm×4mm 黒、白、茶 (各色2~3枚程度)
ウエーブシート500mm×300mm×3m黒、白、茶 (各色1枚)
木工ボンド(接着用)
グルーガン・グルーステッィク、セロハンテープ、輪ゴム(仮止め用)
紙管 20mm~50mm程度に切断したもの
【制作手順-8時間】
1.ウエーブシートやダンボールでどのような形ができるか試す(2時間)
2.台になる部分の形を工夫して作り、そこに形を付け足していく(4時間)
3.アクセントとなる飾りを付ける(1時間)
4.鑑賞する(1時間)
【導入】
「ダンボールは身近にある素材ですが、重ねると厚みを出すことができ、ウエーブシートは曲げることもできるね。色も白、黒、茶と3色を用意しました。試しながらいろいろと作ってみて、不思議な形の立体を作ってみましょう。」
【めあて】
ダンボールの特徴を活かし、色や形を工夫して立体を作る。
【評価】
ダンボールの特徴を活かしながら、切ったり、重ねたり、巻いたりして形や色の面白い立体を作ることができたか。
ダンボールから生まれた不思議な形の制作過程
ウエーブシートを使い易い大きさに切る
白、黒、茶のウエーブシートを準備する
帯状に切って
どのような形ができるか試す
扇風機のような形ができた
内側の形を工夫することもできる
板のダンボールは重ねて
複数枚を同時に切るとおもしろい
どんな形ができるか板ダンボールでも試す
違う色を組み合わせると面白い
作品は台になる部分からつくりはじめる
紙管は板ダンボールの隙間を開けて重ねるのに便利
最初に試しに作った部品を付け加えても良い
台となる部分を立てても面白い
色も考えならが部品を付け加えていく
仮止めが必要な時は、ボンドとグルーガンを併用
立体的で面白い形になるように工夫する
クラフトパンチを使って小さな飾りを作る
クラフトパンチの飾りをアクセントにする
完成作品
完成作品
完成作品
完成作品
完成作品
ダンボールから生まれた不思議な形の詳細
・ウエーブシートは90cm×3mのものが教材カタログに掲載されている。これを購入し、子どもが扱いやすいように、事前に30cm×50㎝に切り分けた。
・白、黒のダンボールともに教材カタログに掲載されているが、黒ダンボールは扱いが少なく、若干割高である。また、厚みも白や茶より薄いものしか手に入らなかった。
・紙管は拡大機の感熱ロール紙の芯に使われていたものである。非常に丈夫で子どもでは切断しにくいので、あらかじめいろいろな大きさに教師が切断しておいた。また、黒や白に着色したものも用意した。
・一人分の材料はおおよそ決まっているが、色を限定して使いたいという要望に応えるために、材料を多めに用意し、ある程度同じ色のダンボールと取ることができるようにした。
・接着に時間がかかると活動が中断してしまう。そこで、セロハンテープや輪ゴムを使って、仮止めしながら制作させた。セロハンテープはボンドが乾いたらはがす必要があるが、輪ゴムはハサミで切るだけで、簡単にはずすことができる。グルーガンも使って接着したが、あくまで仮止めとしてのものなので、ボンドと併用して使用させた。(はじめにボンドを隙間を空けて点を打つように付けておき、その点の間にグルーガンを使う)
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