課題によっては大きさが重要な要素になります。色を塗ろうとして小さすぎるとうまくぬれませんし、大きすぎると紙に収まりません。ここでは、花びらの形を最適な大きさの用紙から切ることで、自然に出来上がりの大きさが決まるような題材を考えてみました。
不思議な花の題材概要
【用具材料】
絵の具 はさみ ボンド
8つ切り色画用紙(白)2枚
8つ切りの大きさの汚れてもいい紙(花びら接着用)
花の中心の型紙
【制作手順-4時間 対象-1年生・2年生】
1.画用紙を花びらの形に切り、ボンドで接着する(1時間)
2.背景に色を塗る(1時間)
3.花に色を塗る(1時間)
4.茎や葉を描き、花を接着する(1時間)
【めあて】
画用紙を工夫して切って、不思議な花を作る
クレパスで色や模様を考えて塗る
【評価】
花の形を工夫してつくれたか。
色や模様を工夫して塗れたか。
不思議な花の制作過程
八つ切り画用紙とそれを4等分した32切り画用紙
32切り画用紙3枚を半分に折る
花びらの形を工夫して切る
画用紙を切り取ったところ
32切り画用紙3枚で6枚の花びらができる
八つ切りの大きさの紙の上で花の形に並べる
花の中心を残りの画用紙で切る
ボンドを塗って
花の中心に貼る
ボンドが乾いたらクレヨン・パスで色を塗る
模様や色を工夫しながら
花全体を塗っていく
同じ模様や色で塗っても良い
背景は水を多めにすると塗りやすい
混色したり色分けしたりするのも面白いが
混ぜない1色でも大丈夫
花の中心を背景の紙にテープで仮留めする
花びらを持ち上げて花びらの下から茎を描き始めると良い
茎を下に伸ばしたら
葉っぱや周りのようすなどを描く
最後に仮止めしていた花をボンドで接着する
完成作品
不思議な花の詳細
・この題材は他の先生に実践していただく提案題材で、作品の制作過程、完成作品はすべて教師の制作によるものである。
・描いたものが大きすぎる場合、画用紙を足すことでも解決できる。しかし、作品展の出品規定などの制約から、8つ切りや4つ切りに収めたい場合も多い。そんな場合に、花びらを決められたサイズの紙から切ることで、完成の大きさをある程度コントロールできる。
・花びらを切るとき、画用紙を余分に用意しておき、うまく切れなかった子に渡せるようにしておきたい。また、半分に折って2つ同じパーツを作っているが、これにこだわらず、1枚ずつ花びらを作ってもよい。
・花びらが細くなった場合は、新しい紙でさらに花びらを切って、花びらの枚数を増やしても良い。
・八つ切りの大きさの紙の上で並べる際、大きすぎれば重なりを多くして、小さいようなら、間を広くあければ良い。また、全体的に花が小さくなった場合は、花を2個、3個作る方法もある。
・花びらの中心用に簡単な型紙を用意したが、型紙を使わずに中心部分を作った方が面白いものができる。型紙はうまく中心の形が切れない子にのみ渡すのもいいだろう。
・中心部分をボンドで花びらに留めたとき、下の紙にくっつくのを防ぐため、裏返して乾かす。
・制作過程では筆を使って1色で背景を塗っているが、ローラーころがしで色を付けたり、スポンジスタンプを使ったり、インクスプレーを使ったりといろいろな方法が考えられる。子ども自身に背景の塗り方を選ばせても良いだろう。
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