電動糸鋸盤を使って、板を自由に切って、切って、切って。その、切って小さくなった板を今度はつないで、つないで。切り込みに差し込んでいるだけなので、差し込む位置を変えるとまったく違った形になるユニークな木工作品です。
題材概要
【材料-費用約600円】
本体用MDF板 30×90×0.9cm
箱用MDF板 10×60×0.9cm
着色-アクリル絵の具 ローラー
【制作手順-10時間】
1.アクリル絵の具とローラーを使って板に色を塗る。
2.電動糸鋸盤を使って、凹凸を作りながら板を切る。
3.ドレッサーで切り口を整える。
4.適当な大きさの板ができたら、一枚つきに三カ所程度の差し込み用の切り込みをいれる。
5.縁取りや模様、切り抜きなどで板を飾る。
6.箱用の圧縮ボードを切り、箱を組み立てる。
7.切り込みを組み合わせて、板が立体的になるように組み立てる。
制作過程
材料-MDF板。上が、箱用
板の切り方の例、曲線でも直線でも良い
下描きはしてもしなくてもどちらでも良い
板が大きい場合は何度か切って適当な大きさにする
大きな板をさらに切り分けているところ
切り込みは、ひとつの板に3カ所程度入れる
切り込みを切る場合は、2度に分けて、縦、縦、横と切る
ポスカなどで板に縁取りをしても綺麗
箱は統一した寸法で作成
箱の接着には、ボンドとホットポンドを併用した
切り込みに差し込んで組み立てていく
完成作品
詳細
・木工作は、完成の形をイメージして、最初に計画をしっかり立てて、それに基づいて活動を進める。言い換えると最初の段階で出来不出来がきまってしまい、作りながら変わっていくことが少ない。この題材は、木工作に、作りながら考える活動を入れようと考えたものである。できあがってからも、差し込み方をかえることで、形をかえることのできる柔軟な木工作である。
・板に色を塗るとき、ローラーとアクリル絵の具を使った。混色する場合は、絵の具を板の上で混ぜると良い。1色塗ってから、2色目を塗ると混ざり切らないので、それが模様になっておもしろい。表裏で別の色を使っても良い。
・切断する線は下書きをせずに自由に切るのも可能だが、難しいようなら下書きをしてから切ると良い。
・板をつなぐための切り込みは、ひとつの板に2.3カ所入れておく。これが少ないと、思ったところに差し込むことができずおもしろい形をつくりにくい。
・切り込みは、一気に切ると必要以上に幅が大きくなるので、縦を切ったら、一旦刃を抜いて、もう一度縦に切る。最後に、横を切ると板の回転が一度だけになるので、失敗が少ない。
コメント