色を重ねて上の色を削り取ることで形や色を表現するひっかき絵(スクラッチ)は、小学校低学年から中学校に至るまで方法や材料を変えながら学習される題材です。そのスクラッチをコンピュータ画像処理ソフトのレイヤー機能を使って行ってみました。色彩の鮮やかさや模様の美しさはコンピュータならではの作品です。

高学年平面作品-コンピュータでスクラッチ「削って表そう」

作品イメージ
【準備物】
下描き用用紙
パソコンソフト(JascSoftware Paintshop Pro用)操作説明用テキスト

【制作手順-8時間 対象-5年生 使用ソフト- JascSoftware Paintshop Pro 】
1.自分のアイディアを下描きする。
2.コンピュータを使い、下になる画像にグラデーションを何度か適応して、美しい色や模様をつくる。(色のレイヤー)
3.新しいレイヤー追加して、暗い色を付け、変形や変色の効果フィルタを適応して、模様を作る(模様のレイヤー)。
4.消しゴムツールで上になった画像を削り、形や陰影、質感を表現する。
5. 完成した画像を鑑賞し合う。
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制作過程写真解説


グラデーションで複雑な模様をつくる

1回目のグラデーション

グラデーションを「差の絶対値」というモードで何度も適用する

色のレイヤーの完成

レイヤーを追加して模様のレイヤーの作成

ブラシツールや塗りつぶしツールを使い暗い色をつける

渦巻きフィルタを適用したところ

模様のレイヤー

レイヤーが重なっている状態で、上を一部削る

ペンタブレットを使ってスクラッチ

完成作品

完成作品

補足説明

・コンピュータの画像処理ソフトにアニメのセル画のように画像を重ね合わせるレイヤーと呼ばれる機能がある。 このレイヤー機能を利用することで、上の画像を一部消して下の画像を出し、形や色を表現することができる。 その仕組みを利用して、コンピュータ上でスクラッチを試みたのがこの題材である。
・コンピュータを使ったこの方法自体は、小学校中学年でも無理なくできる表現方法であるが、 今回、5年生で扱うにあたり、グラデーションを重ねる過程や変形・変色効果を加えて模様を描く過程を付け加えることで、 作品に変化を加えることにした。
・アイディアの下描きの時は、主線だけではなく、立体感や質感を表すためにいれる線も描き、 コンピュータでの制作の時、参考にできるようにしておく。
・グラデーションを「差の絶対値」というモードでかけることで、不思議な模様や複雑なグラデーションをつくりだせる。
・レタッチソフトは、機能がたくさんあり子どもたちが扱う時、操作に迷いやすい。 そこで、この題材に必要な操作のみを説明したテキスト「パソコンソフト(JascSoftware Paintshop Pro用)操作説明用テキスト」を作成 これを用いて授業を行った。テキストを手に制作を行うと、説明を聞いた後、自分で操作する時に手順を思い出しやすい。
・この実践は画像処理ソフトJascSoftware Paintshop Pro を使っておこなった。同様の実践は、Adobe Photoshop等でも可能である。

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