はさみで線通りに切る技能のためのワークシート

はさみで線通りに切る技能のためのワークシート 資料

 はさみをうまく扱えるようになるためには、習うより慣れろというように沢山切ることが一番の近道です。しかし、自由に思いのまま切ることと、線通りに切ることの間には、多少のギャップがあります。それは、線通りに切るためには、線の形や向きと自分の動きを合わせる必要があるからです。
 そこで、ポイントを押さえて無理なく技能が身に付く、線通りに切るためのワークシートを作ってみました。

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はさみワークシートの使い方

線通りに切るためのポイント

 はさみで線通りに切るためには、「姿勢」「刃の動かし方」「紙のむき」の3つがポイントとなります。これらは、いずれも線の形や向きと自分の動きを合わせるために必要なことです。

 まず姿勢についてですが、線を斜め方向から見ていては、鋏と線の向きを合わせにくくなります。特に意識しないと、通常、鋏の位置は利き手側に偏りがちです。それを、なるべく体の中心付近にもってくることで、切る線を真上から見ることができます。

 ふたつめは、刃の動かし方です。刃を閉じてしまうということは、刃と紙が離れてしまうことを意味します。離れてしまえば、それまで合っていた刃と紙の向きがリセットされてしまいます。
対して、刃を閉じなければ、鋏は紙の切り口の間に残っていますので、向きがずれにくくなります。

 3つめの紙の向きという表現は、線の向きに刃を合わせるのではなく、刃の向きに紙を動かして線を合わせるという意味を含んでいます。鋏はまっすぐ前に向けたまま、紙の向きを変えることで、線と刃を合わせて切ります。

線通りに切るためのポイントを動画で解説

 はさみで線通りに切るためのポイントを動画で解説しています。動画は前半、後半の2部構成で、前半は子どもが見て理解できるように、分かりやすく解説しています。後半は、指導者向けの解説になっています。ワークシートで取り上げた線や形を実際に切る様子を収録していますので、ぜひご覧ください。

ワークシートの特徴

 ワークシートは「1枚目-直線や曲線を紙の向き合わせながら切る」「2枚目-紙を360度回転させて図形を切り抜く」という構成になっています。

 A4の少し厚みのある紙、厚口上質紙などに印刷してお使いください。

 ワークシートの1枚目は、紙を切り離さない仕様になっていますので、切り終わったら回収して、ひとりひとりがどのように切れているか評価することができます。これによりうまく切れない子に対して個別指導を行ったり、次時の活動時の手立てに活かしたりすることができます。

 ワークシートは2枚構成になっていますが、必ず2枚使用しないといけない訳ではありません。必要なものを選択してご利用ください。ところで、おなじような線や図形が2つ切れるようになっています。この2つ目を早く出来た子用の課題として利用すると、待ち時間を無駄にせずスムーズに学習ができるかと思います。

はさみワークシートA4版

下のリンクからワークシートを2枚まとめてダウンロードすることができます。

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