
4つ切り画用紙1枚、八つ切り画用紙1枚
絵の具
" パステル等
【制作手順-6時間 対象-3年生】
1.2つの色の混色を学習する。(2時間)
2.色を変えながらヘビを描く。(2時間)
3.パステルの粉で背景に色を付ける。(1時間)
4.周りの様子を絵の具で描く。(1時間)
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・子ども達は、色を混ぜるというと2つの色をグルグルと混ぜて1色にしてしまう。これは2つの色から1色を作る「1+1=1」の混色である。この学習を通して、2つの色から微妙に違ういくつかの色を作り出す技能を身につけさせたい。1+1が3になったり、4になったり、5になったりする混色である。・混ぜるというと混ざった色が主になり最初の色が軽視される。そこで、「混ぜる」という言葉を使わず「出会わせる」と言っている。「2つの色が出会う」ということは、混ぜられていない元の色も重要なので、最初は混ぜない状態で紙にそれぞれの色を塗る。こうすることで混色された色がどちらかの色に近くても、「微妙に違う」ことに気づくのである。
・ パレットの広い部屋には4色程度色が出ることが望ましい。2色だと1つの出会いしか無いが、4色だと一挙に6つの出会いに広がる。
・混色に使う色は自由に選ばせる。きれいな色ができることもあるし、そうでないこともある。どのような色の組み合わせがどのような結果になるかは、自分自身で体験させればよい。ただし、出会わせる色は、2色に限定したい。3色以上混ぜると複雑になり、結果を覚えていないので、次からの学習にも活きてこない。
・パレットは作った色が残るように使わせたい。実際に彩色すると同じ色を後になって再び使いたいという事がよく起こる。そんな時、作った色が残っていればそのまま使えるし、もし残っていなくても、パレットの同じ場所を使うことができる。広い部屋をグルグルと混ぜて、一色にしてしまうと、同じ色を作るために新しい部屋が必要になる。
・パレットや水入れは使い方に気をつければ2時間の授業でも途中で洗ったり水を換えたりする必要はほとんどない。汚れたら洗わなければ仕方がないが、普段からパレットや水入れの正しい使い方は意識させておきたい。
・今回の課題のように中心となるものが固まりではなく、形も複雑になる場合は、背景に色を着けてから、中心になるものを描いた方が容易である。しかし、今回は色の変化に気をつけて彩色させるため、白の画用紙にぬらせたかった。そこで、背景にはパステルで色をつけることにした。
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