彫刻刀の種類と使い方を解説したビデオと、木版画の制作過程を撮影したビデオを用意しました。木版画の制作過程は、活動内容を5つに分けてファイルを用意しましたので、活動の区切りでビデオを見せてポイントを押さえることができます。
彫刻刀の種類と使い方
●彫刻刀を初めて使う子を対象に持ち方や使い方を解説したビデオです。三角刀、丸刀、平刀、印刀の順に解説しています。一つのファイルになっていますので連続して視聴することができますが、授業で使用する際は、三角刀の解説が終わった時点で一度止めて、子ども達に実際に彫らしてみて、その後、丸刀の解説を見るというような利用法が良いでしょう。
自画像木版画作品の制作
下絵を描く
下絵を描いて、版木に写して彫りの準備をします。
線の横を彫る
●輪郭をきれいにハッキリと表現するため三角刀で輪郭の線の横を彫ります。頭のように黒く塗りつぶされている所以外は、線の両側を彫ることになります。
線に向かって彫る
●線の横を三角刀で彫っただけでは、中を彫っている途中で輪郭線をきずつけてしまいます。そこで輪郭線の近くを三角刀で彫った線に向かって丸刀を入れておきましょう。こうすることで、輪郭線をきれいに浮かび上がらせることができます。線に向かって丸刀を使う方法は「木彫」の彫り方にもつながります。
顔の中を彫る
●木版画は彫り後が、刷り取った時にもわかります。そこで、顔の中を彫るときには、顔の立体感が感じられるような方向を考えながら彫っていきます。
まわりを彫る
●背景は、実際の景色を彫ることも、空気の流れのような感覚的なものを彫ることもできます。顔の部分は彫る部分(白)と彫らない部分(黒)にハッキリ分かれていますが、背景や服は、真っ白や真っ黒にならないように、隙間をあけて彫る部分を多くしましょう。隙間をあけて彫った部分が見る人に灰色に似た印象を与えるので、白と黒の木版画にほかの色を感じさせる深みのある表現になります。
刷り取る
●版木に版画インキを付けて、刷り紙で刷り取る過程を解説しています。インキの量やローラーの転がし方、バレンの使い方などがよくわかるようになっています。
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