以前の記事で「絵筆だけでできる絵の具の技法」を紹介しました。これは絵筆だけを使うので準備いらずで実践しやすいのですが、それ以外の用具が準備できるのであれば、さらにいろいろな表現を試すことができます。そこで、ここでは絵の具と一緒に使いたい用具をランキング形式でご紹介したいと思います。
絵の具と一緒に使いたい用具ランキング
絵の具と一緒に使いたい用具のランキングです。あくまで個人的な感覚に基づいて順位付けを行っていますので、ご了承ください。
第5位-ヘラ
一番馴染みの深いのは粘土ベラだと思いますが、これは絵の具の表現には使いにくいですね。先が直線的なものがいいと思います。紙の上で絵の具を混ぜたり、こすられたような跡を付けたりできます。
第4位-スプレーボトル
インクをスプレーボトルに入れます。これで、色水の霧吹きが出来上がります。細かい点の淡い色が付きます。
第3位-ローラーと練り板
ころころと転がして色を付けることができるローラーは、色遊びとして低学年から楽しめる用具です。型紙を使うことで、型抜きのような表現も可能です。
第2位-刷毛
絵筆よりきれいな塗り跡が残せたり、幅の広いことを利用して特別な表現ができたりします。
そして、筆の扱いができていれば、後片付けや使い方に特別な指導はいらないのも刷毛の良い点です。 授業で使う際には幅の違うものを2,3種類用意しておくといいでしょう。
第1位-スポンジ
スポンジローラーではなく、ただのスポンジです。ホームセンターなどで緩衝材や吸音材として販売されているウレタンフォームスポンジを適当な大きさに切ってもいいですし、安価な台所用スポンジを使うのもOKです。
用具が子ども達の発想を広げる
ここで紹介した用具やその他の用具を使うことで、表現の工夫が広がります。また、用具とまではいかないもの、例えばダンボールの切れ端や絵の具セットに入っている雑巾なんかも使うと面白い表現になったりします。
ただ、これらの用具を絵の具の学習の時に常に準備して、常にあれもこれも使わないといけないということではありません。絵筆だけを使うことも多いでしょうし、そもそもいろいろな技法を扱う必要のないこともあります。授業の中で、効果的な場面を選んぶことや、子どもの主体性に任せることなども必要です。
絵の具と一緒に使いたい用具を動画で解説
動画では、このページで取り上げた内容をさらに詳しく解説しています。動画をご覧頂ければ、なぜ、スポンジが第1位なのかの理由なども分かって頂けると思います。また、ランク外になった用具についても、その理由を含めて解説しています。ぜひご覧ください。
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