電動糸のこぎりでシナべニアをうずまき状に切り抜き、それを引っ張って作るツリーです。2枚重ねで板を切り抜き、その2枚の組み合わせ方を変えることで、形のバリェーションを増やしました。
らせんツリー作品概要
【用具材料 材料費450円程度】
シナベニヤ板(らせん部分22.5×22.5×0.4cm-2枚 土台部分15×15×1.2cm-1枚)
圧縮ボード(MDF板) 22.5×22.5×0.4cm-1枚
支柱ラミン棒 直径1.5×30cm-1本
らせん固定用横木 直径0.5×22cm-2本 直径0.5×8cm-2本
カーボン紙
着色-アクリル絵の具 スポンジ
らせんツリー制作手順説明プリント(A3版)
らせん型紙プリント(A3版)― 円形
らせん型紙プリント(A3版)― 四角形
【制作手順-10時間】
1.「らせん」用板2枚をテープで留め、らせんを描いて、糸のこ版で切る。
2.「支柱、土台、らせん」に色や模様を着ける。
3. 細い丸棒(0.5×30cm)を必要な長さにして、ツリーを組み立てる。
4. 立体的な飾りを作り、ツリーに付ける。
らせんツリーの制作手順
材料、中央の穴は教師があけた
らせん用シナベニヤを2枚重ね上に型紙を貼る
カーボン紙を使いらせんを板に写す
ドリルで切り始めの電のこの刃を通す穴を開ける
電動糸のこぎりでらせん状に切る
切り口にやすりをかける
スポンジとアクリル絵の具を使い板に色を塗る
切り口に色を付けているところ
模様を入れても面白い
細かい形や模様はマーカーを使うと描きやすい
支柱にボール盤で穴を開ける
横棒を使って組み立る
圧縮版(MDF板)で立体的な飾りを作る
飾りに色を塗る
ツリーに飾りを取り付ける
完成作品
完成作品
完成作品
完成作品
完成作品
完成作品
らせんツリーの詳細
・らせん部分を作る板は、圧縮ボードは向かないので、必ず合板にする。合板でも弱い部分があるので、それがらせんのコーナー部分に重なった場合は、板が割れることがある。見た目ではわからないので、手荒に扱わないように気をつけさせる。割れてしまった場合は、補強の板を付けて貼り合わせ修理する。
・らせんの板が2枚あるので、ツリーの形が、上から下に広がるか、狭まるか、2枚を同じ向きにするか、逆にするかで、4種類のバリエーションができる。また、天国と地獄や、海と陸、地上と空など2つのものを対比させるようなイメージがしやすいと思う。
・完成までの手順を知らせることで、見通しを持って学習に臨むことができる。たとえば、森と生き物を表現しようとした場合、「板に模様を描く」活動と「板で立体的な飾りを作る」活動があることを理解していれば、草や落ち葉を絵の具で「板に描い」て、ウサギや樹木を「立体的に作る」という計画を立てることができる。しかし、子ども達に、わかりやすく先々の手順を説明することは大変難しい。そこで、今回は学習手順を解説したプリントを作成し、配布した。このプリントを使い、完成までの手順を伝えるとともに、各時間ごとの詳しい説明時にも利用した。
・プリントの中でも説明しているが、上下が狭く真ん中が広くなったボール型や、上下が広く真ん中が狭くなった砂時計型は、真ん中で同じ形が合わさることになるので、ここを接着することで、横棒を2本省略することができる。ただし、接着材が完全に乾くまで、組み立てることができなくなるので、急いでいる場合は、横棒を使った方が良い。
コメント