ギコギコトントン-のこぎりとかなづちを使って

のこぎりとかなづちを使った木材の工作 立体

角材をのこぎりで切ると、長さや形を変えることができます。それを釘で打ち付けることで、組み合わせていきましょう。ギコギコトントンとにぎやかな音が教室に溢れます。最初はのこぎりやかなづちをこわごわ扱っていた子ども達も、要領をつかむとどんどん大胆に活動できるようになります。切り方や組み合わせ方を試しながら形を作っていく楽しい題材です。

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ギコギコトントンの題材概要

【用具材料-材料費300円程度】
角材数本(下制作過程写真参照)
のこぎり かなづち 釘 釘ぬき ペンチ 木工ボンド

【活動時間-6時間 対象-中学年(4年生がおすすめ)】
1.角材を切り、釘を打つ(6時間)

【めあて】
のこぎりで切ったり、釘を打ったりして、角材の形を変えながら自分が作りたいものを作る。

【評価】
切り方や釘の打ち方を工夫しながら角材を組み合わせることができたか。
角材の組み合わせを試しながら作りたい形を考えることができたか。
のこぎりやくぎなどを使って角材の形を作っていくことを楽しむことができたか。

ギコギコトントンの制作過程

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

教材用に販売されている端材の詰め合わせ

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

配布するために木の長さや厚みで分類した

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

ひとりに配布した角材

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

手で固定しながらのこぎりを使っているところ

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

こちらは足で固定

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

万力で固定するのも切りやすい

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

万力の位置が高い場合は柄が下がるが問題ない

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

切り方を工夫すると斜めに切ることができたり

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

角材を薄くすることもできる

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

別の方向から切ってL字を作ることもできる

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

切り落とさないで飾りの切込みを入れるのも面白い

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

のこぎりだけでも面白いかたちができる

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

釘打ち用の下敷き板を使用

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

最初から重ねないで、釘が入ってから重ねると打ちやすい

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

手を打つのが心配ならペンチで釘を支えてもOK

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

組み合わせを試しながら作っていく

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

釘は木を留めるためだけではなく、飾りとしても使える

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

ひとつの形にしなくても良い

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

どんどん積み上げるようにして釘を打ちつけても面白い

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

自分たちで切るもの以外にすでにある木切れも用意した

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

丸い木は端材の中に入っていたもの

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

釘だけでなくボンドも使うと組み易い

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

完成

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

完成

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

完成

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

完成

のこぎりとかなづちを使った木材の工作

完成

ギコギコトントンの詳細

・のこぎりとかなづち、どちらも使う題材である。両方を一度に指導することもできなくはないが、できれば別の題材でどちらかを使っておく方が学習しやすいだろう。たとえば、3年生で、釘打ちゲーム(コリントゲーム)のような題材でかなづちを習得しておき、4年生でこの題材を扱うという具合である。そうすれば新しく扱う用具がのこぎりだけになる。
・用具としては、万力やペンチ、くぎぬき、ドレッサーなどもあると良い。くぎぬきとペンチはかなづちと合わせて、万力はのこぎりと合わせて指導したい。
・のこぎりは角材を手や足で押さえて切ることもできるが、角材が短くなると押さえること自体が難しくなる。また、のこぎりを抵抗なく前後させられない場合、手や足で押さえて固定することが難しい。そこで、万力があればぜひ利用したい。万力はなるべく動かないものに取り付ける必要があるので、机などに設置することが多いと思うが、そうすると身長の関係で、のこぎりの柄を斜め上に持ち上げることが難しくなる。この場合、のこぎりを水平に使っても、柄の部分を下げながら使ってもいいだろう。
・材料の角材は、長さや厚みの不揃いな木材がKg単位で箱に入れられた端材セットが教材として販売されている。今回は同じ大きさの角材が数種類入っていたので、一度分別して、数本をセットにして各自に配布した。さらに材料が必要な子には個別に配布したり、他の題材で出た木切れなどを自由に使えるようにしたりした。
・角材を切ったり組み合わせたりして活動する中で、のこぎりやかなづちの扱いに慣れていくので、最初から何かを作ろうと考えて切ったり釘を打ったりするのは難しいだろう。どんどん切って、どんどん打ち付けていくのが、技能的にも上達するし、発想が広がりやすい。
・釘は大きいものから小さいものまで数種類用意しておき、必要な長さを取らせると良い。今回は一番多く使う32㎜程度のものをあらかじめ配っておき、それより短いものや長いものを必要に応じて取らせることにした。この釘の長さは、購入した角材の厚みで考えてほしい。
・釘は長くなるほど太くなる。太い釘を打つと木が割れやすいので、釘の長さの原則(板の厚みの3倍程度)はあまり気にしない方が良い。木工ボンドと釘を併用すると釘の長さは短くていいし、釘を使わずボンドだけで組み合わせても良い。木工ボンドを主として使っていくなら、釘は飾り釘として打てばいいだろう。釘だけでたくさんの木を固定していくのは、中学年の子どもには少し難しいと思うので、木工ボンドをうまく活用してほしい。

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