不思議なことがいっぱいの風景やこんな事があったらいいなと思う風景など想像した景色を絵に表してみました。高学年の題材ですので、既習の技法を自由に使って彩色してみました。子ども達の感性が感じられる風景ができました。
夢見る風景の題材概要
【用具材料】
コンピュータ、プリンタ、資料画像 絵の具 白マーメード紙、インクスプレー、パステル、金網等
【制作手順-8時間】
1.資料写真を印刷し、アイディアスケッチをする(2時間)
2.白マーメード紙に鉛筆で下絵を描き油性ペンでなぞる(2時間)
3.彩色する(4時間)
【導入】
「こんな美しい風景を見られたらいいなとか、こんなことがあったら面白いなとか、自由に想像を広げて夢見る風景を描いてみましょう。不思議な絵でなくても構わないですが、組み合わせることでアイディアが生まれるかもしれないね。」という話をして資料を探します。
【めあて】
構図を考えながら想像した景色を絵に表す。
色や塗り方を工夫して彩色することができる。
【評価】
重なりや大きさの違い、傾き、混み具合などを考えながら、想像した景色を形に表すことができたか。
塗る順序や色の組み合わせ、塗り方などを考えながら、自分の表したいものを工夫して表現できたか。
夢見る風景の制作過程
資料を見て、参考になりそうな画像を選ぶ
A3用紙に資料を印刷する
資料を参考したり、自分の考えで描いたりする
構図を考えながら描く
鉛筆で下描きできたら名前ペンでなぞる
塗る順序や方法、使う色など自分で考えながら彩色する
筆も塗る場所に合わせて使い分ける
色を工夫して立体感を表現する子や
細かく色を変化させて表現する子
色を徐々に変化させて表現する子など
いろいろな表現の工夫がみられて面白い
粉にしたパステルをティッシュで擦り付けたり
インクスプレーを使って色をつけたりもできる
完成作品
完成作品
完成作品
完成作品
完成作品
完成作品
完成作品
完成作品
完成作品
完成作品
完成作品
夢見る風景の詳細
・資料画像は動物や建物、宇宙などの写真の他に絵画や浮世絵、アート作品などの画像も含め発想のヒントになるように考えた。用意した画像は300枚程度である。こうした画像をサーバーの共有フォルダに入れて鑑賞し、自分の絵の参考になるものを選んで印刷した。また、翌週までに資料にしたい画像があれば自分で用意して持ってきても良いことにした。
・1人が何枚も印刷すると費用がかかり過ぎるので、枚数を1人A3用紙1枚と決めて、印刷の仕方を工夫した。エクスプローラーで複数の画像を選択した状態で「共有→印刷」と進むと「画像の印刷」ウインドウが開くが、ここで印刷の仕方を選ぶとシートのように複数枚を印刷できる。これで、選んだ画像がA3用紙1枚に収まるように設定して印刷すると、画像が少ない子は大きく、多い子は小さく印刷される。資料として使うだけなら、18枚の画像を1枚に印刷しても十分参考にできる。
・資料を見ながら描いたり、画像の一部を組み合わせたり、画像からヒントを得たりしながら、下絵を描く。この時、構図を考えながら、描くものの大きさや傾き、重なり、疎や密などを意識して描く。
・彩色に入る前にこれまでの学習経験を振り返り、今までに身に付けた技能を必要に応じて使えるように考えた。
・彩色の順序は方法は子どもに任せたので、背景や広い部分から塗る子もいれば、細かい部分から塗る子もいた。
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