「糸のこスイスイ」「糸のこのドライブ」解説

糸のこスイスイ糸のこのドライブ 立体

 小学校図画工作5,6年上の教科書で電動糸のこぎりの入門題材として取り上げられている「糸のこスイスイ」「糸のこのドライブ」を解説しました。このページの内容は動画の抜粋です。詳しくはこのページの下の動画をご覧ください。

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題材の概要と材料用具

 「糸のこスイスイ」「糸のこのドライブ」題材の概要

 この題材は、板を好きな形に切って、ボンドで貼り合わせたり、切り込みを入れて組み合わせたりして形を作っていく題材です。はじめから何かの形を作ろうとするのではなく、切ってできた形を組み合わせていくうちに、面白い形を作っていくという流れで進みます。ですので、できる形は、抽象的なものになります。 題材のめあてとしては、板を組み合わせて形を工夫すること、作りたい形を考えること、板を切ったり、組み合わせたりする活動を楽しむこと、などになるでしょう。

糸のこスイスイ糸のこのドライブ

材料と用具

 材料はA4からA3サイズ程度の板が必要です。厚みは、4mm程度でいいでしょう。枚数やサイズは作品の大きさや授業時間に関係してきます。A4サイズ1枚なら比較的短時間で作れて小さめの作品が出来上がります。A4サイズが2枚あればそこそこ立派な作品になります。

 ところで、材料の板はシナベニア板かMDF板を使いましょう。どちらも加工しやすく仕上がりの綺麗な材料です。

糸のこスイスイ糸のこのドライブ

 学校で使われている電動いとのこぎりの刃は、大あさりという種類が多いようです。しかし、大あさりで薄いシナベニア板を切ると、切り口が割れて汚くなってしまいます。柔らかくて薄い木には、もっと合う刃があります。柔らかい木を切る24山や硬くも柔らかくもない木を切る18山などです。刃を選ぶことで板をきれいに切ることができますので、刃も材料に応じたものを使われることをお勧めします。

糸のこスイスイ糸のこのドライブ

板の切り方

 板を回しながら切ることで、下書きしないでも面白い形にきれます。というより、下書きをしない方が面白い形ができるでしょう。指導方法は、まず、刃に対して真っ直ぐに押す必要があることを説明します。その上で、板を回すといろいろな形の線が切れることを説明しましょう。右に左に板の向きを変えることで、線の形が変わっていき、面白い形ができます。

糸のこスイスイ糸のこのドライブ
糸のこスイスイ糸のこのドライブ
糸のこスイスイ糸のこのドライブ

 切り込みを切るときのコツは2つあります。ひとつが、「線の内側を切る」ことです。詳しく言うと、下書きの線が消えないギリギリを切ります。板を置いて切り込みの厚みを鉛筆などでなぞった時点で、線は板の幅より大きくなっています。そこで、下書きの線を残すように切ることで、しっかり組み合わせることのできる切り込みができます。
 もうひとつのコツが、ぐるりと一度に切るのではなく、「縦、縦横と分けて切る」ことです。コーナーまで縦の線を切ったら、いちどバックして刃を抜きます。今度は、もうひとつの縦の線に合わせてコーナーまで切り、そこで90度回転させて、横の線を切りましょう。こうすることで、板を回す段階で両方の縦の線がすでに切れているので、この幅が広がってしまうことがありません。

糸のこスイスイ糸のこのドライブ

「糸のこスイスイ」「糸のこのドライブ」動画で徹底解説

 「糸のこスイスイ」「糸のこのドライブ」を授業で行う際に知っておきたいことをまとめてみました。材料、用具から、面白い形に切る魔法の言葉、役立つヒントなど、痒い所に手が届く内容になっています。ぜひご覧ください。

まとめ
「糸のこスイスイ」「糸のこのドライブ」では
・シナベニア板かMDF板を使う
・下書きしないで、板を回しながら切る
・切り込みを切る時は、線の内側を縦、縦横、で切る

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